線状降水帯が発生すると、大雨の危険度が急激に高まることがあります。
最近よく聞く、”線状降水帯”ってどんなものなんでしょうか?
気象庁では
「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。」
と定義しています。
積乱雲は、短い時間で強い雨を降らせます。雷が鳴ったりヒョウが降ったりし、強い風が吹くこともあります。この積乱雲が次々と発生して、同じ地域に強い雨を長い時間降らせることで、土砂崩れや河川の氾濫を引き起こし、各地で大きな被害を出しているのです。
線状降水帯に関する各種情報
線状降水帯による大雨で災害発生の危険度が急激に高まっているときには、気象庁から「顕著な大雨に関する気象情報(気象庁)」が発表されます。この情報は警戒レベル相当情報を補足する情報であり、「避難指示」や「緊急安全確保」に相当する警戒レベル4相当以上の状況で発表します。災害が起きる危険性が高まっているため、すぐに命を守る行動をとる必要があります。
線状降水帯が発生すると大雨による災害発生の危険度が急激に高まることがあるため、みなさん自身の心構えをより高めてもらうことを目的として、線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけ(気象庁)をする場合があります。
ただし、線状降水帯による大雨の正確な予測は難しく、この呼びかけを行っても必ずしも線状降水帯が発生するわけではありませんが、大雨となる可能性が高い状況といえます。
また、この呼びかけだけで避難行動をとるのではなく、市町村が発令する避難情報や大雨に関する防災気象情報と併せて活用し、自らで避難の判断をすることが重要です。
鳥取県では「風水害に関する注意情報(とりネット)」で、大雨・台風情報など、県からのお知らせ・注意喚起をとりまとめています。
様々な情報を活用し、早めの対応や準備を心がけましょう。
事前にハザードマップを確認
梅雨や台風の時期、大雨により土砂災害が発生すると、みなさんの大事な命や身体に危害が及ぶ恐れがあります。
ハザードマップなどで、普段から、自分が生活している範囲のどこが危ないのかを知っておくことが、自分自身と大切な人の命を守るためにとても大切です。一度確認してみてください。
鳥取県内のハザードマップについてこちらから確認できます。→鳥取県の危機管理 ハザードマップ
鳥取県砂防治水のお知らせや防災・お役立ち情報などは、鳥取県治山砂防課のインスタグラムにて更新されています。ご覧ください。
(データ・写真など上記情報は記事作成時点のものです。変更ある場合がありますので参考程度にお願いします。)