【命を守る防災】増え続ける「土砂災害」とは?3つの種類と知っておくべき特徴

近年、日本各地で大雨による甚大な被害が報じられています。日本全国では、毎年およそ1,000件程度もの土砂災害が発生しており、その被害は年々増加傾向にあります。
これから梅雨の時期へ向かう中で「自分の地域は大丈夫」と思わず、土砂災害の正しい知識と特徴を学び、いざという時の備えを考えておきましょう。
1. そもそも「土砂災害」とは?

土砂災害とは、大雨などが原因で山や住宅地にある急な斜面が崩れ、土や石、岩が水と一緒になって一気に襲いかかってくる災害のことです。
土砂災害は、その崩れ方や動き方によって大きく3つの種類に分けることができます。
① がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)
どんな現象?:急な斜面が突然崩れ落ちる現象です。
特徴:非常にスピードが速く、一瞬で崩れるため逃げ遅れる危険性が高いです。実は、日本で起きる土砂災害の中で一番多いのがこの「がけ崩れ」です。
② 土石流
どんな現象?:山から崩れてきた土や石、岩が、雨水と一緒になって、ものすごい勢いで一気に流れ落ちてくる現象です。
特徴:破壊力が非常に強く、ふもとにある家や道路を瞬時に押し流してしまいます。
③ 地すべり
どんな現象?:斜面の一部または広い範囲にわたって、地面が塊のままズルズルと動く現象です。
特徴:大雨が降った後や、雪どけ水が地中にしみこむことで起こります。一度に動く土の量が非常に多いのが特徴です。
2.知っておくべき「土砂災害の特徴」

土砂災害は、日本全国で毎年1000件程度発生しており、大雨と土砂災害の被害は年々増えてきています。
また土砂災害には、河川の氾濫(洪水)などとは異なる、特有の特徴があります。
⚠️ 土砂災害の5つの特徴

1.「線状降水帯」による増加
局所的に激しい雨が降り続ける「線状降水帯」の発生が多くなっており、それに伴い土砂災害の発生回数も増えています。
線状降水帯が発生すると、それまで安全に見えた場所でも急激に土砂災害の危険度が高まることがあります。
2.一瞬で起きるため、人命に関わりやすい
予兆から発生までが非常に短く、一瞬にして災害が起きるため、けがをする人や亡くなる人が多い傾向にあります。
3.危険な状態かどうかが分かりにくい
川の水位が上がる河川の増水とは違い、目に見えて危険な状態が迫っているかが判断しにくい特徴があります。
4.どこで起きてもおかしくない
私たちの身近な場所を含め、あちこちに土砂災害の起こりうる箇所が存在します。
5.多くは「雨」が原因で起こる
土砂災害のほとんどは、長雨や集中豪雨などの「雨」がきっかけで発生します。
3. 私たちにできる対策とは?
土砂災害は一瞬で発生するため、「異変を感じてから逃げる」のでは間に合わないケースが多々あります。
事前に特徴を理解し、以下のような対策を日頃から考えておくことが大切です。
⚪️ハザードマップを確認する:自分の家や学校、職場が「土砂災害警戒区域」に入っていないか必ず確認しましょう。
⚪️避難場所とルートを決めておく:大雨の日にどの道を通ってどこへ逃げるか、あらかじめ家族で話し合っておきましょう。
⚪️気象情報・警戒情報に注意する:大雨の日は「レベル4土砂災害危険警報」などのニュースに耳を傾け、危険を感じたら早めの自主避難を心がけましょう。
また鳥取県では、住民の皆さんが避難の判断を正しく行えるよう、以下のようなシステムや便利な機能を提供しています。
・鳥取県土砂災害危険警報システム
あなたの住む地域の詳細な土砂災害危険度を、リアルタイムに確認することができます。
・ARみえるでござる
鳥取県では、AR(拡張現実)技術を活用した機能を提供しています。スマートフォンのカメラを通して画面を見るだけで、土砂災害のリスクが目の前の風景に重ね合わせて可視化され、周囲の危険性をその場で手軽に確認できます。
「知ること」が、大切な命を守る第一歩になります。これを機に、ぜひご家庭や地域での防災対策を見直してみてください。
鳥取マガジンでは、砂防治水のお知らせや防災・お役立ち情報などを定期的に発信しています。これらの情報は鳥取県治山砂防課のインスタグラムでも更新されています。あわせてご覧ください。
(データ・写真など上記情報は記事作成時点のものです。変更ある場合がありますので参考程度にお願いします。)
[お願い]鳥取マガジンでは皆さんからの地域情報をお待ちしてます!
鳥取マガジン公式LINE
鳥取マガジン インスタグラム
鳥取マガジン ツイッター
鳥取マガジン ユーチューブ
↑フォロー


