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大山山麓―時をつなぐ六つの景色 ― 山と海をめぐる、もうひとつの物語

西部(米子市)境港市日吉津南部町大山町江府町琴浦町

旅をしていると、時に心を奪われる景色に出会うことがあります。鳥取・大山の山麓には、そんな瞬間がいくつも散りばめられています。

 

自然とともに重ねられてきた、長い時間。

 

山の水が海へと注ぎ、人の営みは物語となり、祈りや祭りとして受け継がれていきます。

 

大山町の祈りの風景。
南部町に息づく神話とぬくもり。
境港市の海と物語。
江府町の清流と静寂。
琴浦町の海と山の恵み。
日吉津村の空と時々虹。

 

刀を生んだ鉄も、水も、風も。すべてはこの土地の中で循環してきました。

 

大山のふもとを歩けば、山の静けさや海のきらめき、町ごとに異なる風景がゆるやかに姿を現します。

 

ただ歩いて、眺めて、風に吹かれ、手で触れる――六つの町が見せてくれる歴史と自然が息づくこの地で、“記憶に残る風景”を見つけてみてください。

 

本記事は「伯耆安綱ゆかりの地を巡る ― 鳥取県中西部・刀と旅の物語」のスピンオフ企画として、六つの町の“風土と祈り”にスポットをあててお届けします。

 

第一章|大山町

鳥取県西部にそびえる名峰・大山。四季折々に美しい姿を見せてくれるこの山は、昔から多くの人に愛され、大切に守られてきました。

 

日本海 (海抜0m) から、中国地方最高峰の大山 (標高1729m) までの海・山・里をめぐる水の循環が、「大山の恵み」として良質な農水産物や文化をもたらしています。

 

大山寺入口から大神山神社奥宮まで、約700mにわたって続く自然石で作られた参道は、「日本一長い石畳の道」と書かれた看板を掲げる大山の象徴です。

 

近隣スポット

御来屋漁港
サザエは、県下一の水揚げ量です。境港に次ぐ県西部の主要港として豊富な漁獲量を誇っています。

 

大山寺(だいせんじ)
大山信仰の中心となる歴史ある寺院。石畳の参道と静かな境内が、大山の厳かな雰囲気を伝えます。

 

大山山道市場
大山寺参道にある、日本のアウトドア総合メーカー「モンベル」が手がける山の駅「大山参道市場」は、大山周辺の特産品や土産物、登山グッズの販売、大山こむぎを使用したパンや珈琲などが楽しめる「ベーカリーカフェSANDO」が併設されています。

 

第二章|南部町

2004年に西伯町と会見町が合併して誕生した町南部町。鳥取県西部に位置し、米子市に隣接する町です。

 

里山の穏やかな風景が広がる一方で、「山陰の商都」と呼ばれる米子に隣接。豊かな自然と、暮らしやすさの両方を感じながら生活できる、魅力たっぷりの町です。

 

古くから神話の舞台として語られてきたこの地には、日本最古の歴史書「古事記」に記された大国主命 (オオクニヌシノミコト) の再生 (よみがえり)の舞台として知られています。

 

この地は、古くから神話の舞台として語り継がれてきました。

 

冬には一面の雪景色が広がり、凛とした空気に包まれる南部町。冷えた身体をじんわりと温め、心までほどいてくれる温泉は、この土地が持つやさしさそのものです。

 

神話が息づく町、南部町には、目には見えないけれど確かに感じられる“土地の力”が流れています。

 

近隣スポット

赤猪岩神社(あかいいわじんじゃ)
『古事記』に登場する、大国主命が再生した地とされる神社。静かな森に囲まれ、神話の世界に足を踏み入れたような空気を感じられます。

 

母塚山 (はつかさん)
国生みの神・イザナミノミコトの墓があると伝えられる山。古くから神聖な地とされています。

 

法勝寺温泉
地下1,200mから湧き出るとろみのあ天然温泉が特徴。散策や観光の後に、冷えた身体をやさしく癒してくれる、心安らぐ湯処です。
(@hosshoji_onsen)

 

第三章|境港市

鳥取県の西端、日本海に面した港町・境港市。潮の香りが漂うこの町には、古くから海とともに生きてきた人々の歴史が息づいています。

 

駅を降りると広がる「水木しげるロード」。妖怪のブロンズ像が並ぶ通りを歩けば、物語の世界へと誘われます。

 

古くから交流の拠点として栄え、今も日本有数の水揚げ量を誇る漁港・境港。水産市場には威勢のいい声が響き、マグロやベニズワイガニ、白いかなど海の恵みが並びます。

 

妖怪も、港も、海の幸も。すべては海とともに紡がれてきた、この町の物語です。

 

近隣スポット

水木しげるロード
鬼太郎やねずみ男など、妖怪ブロンズ像がずらりと並び、昼も夜も楽しめる人気スポット。カフェや土産店も充実。

 

夢みなとタワー
高さ43mの全面ガラス張りの展望タワー。1997年の博覧会シンボルとして建設され、日本一低いタワーとして知られ、360度のパノラマで日本海や大山を一望できます。(@yumeminatotowe )

 

第四章|江府町

大山の紅葉

鳥取県の南西部、大山のふもとに広がる江府町。大山南壁を一望できる絶景スポット「鍵掛峠」は、天候や時間帯によって表情が変わる雄大な景色が魅力です。 

 

山あいの棚田は、季節ごとに姿を変えます。水鏡、青田、黄金色――人の手で守られてきた風景です。

 

500年以上の歴史を持つ伝統的な夏祭り「江尾十七夜(えびじゅうしちや)」は久連山(くれやま)に「十七夜」の火が灯り、舟谷川に揺れる灯籠、山々に反響する迫力ある花火が、町を幻想的に包み込みます。

 

清流の音、棚田を渡る風、祭りの灯り。

 

“静かに満ちている”。江府町は、そう感じさせてくれる場所です。

 

近隣スポット

御机 (みつくえ)の茅葺小屋
御机 の茅葺小屋と大山が重なり合う風景は、まるで絵本の一場面を切り取ったかのようです。

 

木谷沢渓流(きたにざわけいりゅう)
ブナ林に囲まれた清流。苔むした岩と澄んだ水が美しく、森の静けさを体感できる場所。写真スポットとしても人気。

道の駅 奥大山
地元野菜や特産品が並ぶ立ち寄りスポット。奥大山の天然水や乳製品も評判。ドライブ途中の休憩にもぴったり。(@michinoekiokudaisen)

 

第五章|琴浦町

海の青と山の緑が重なる町、琴浦町。

 

鳴り石の浜では、波が引くたびに石が転がり、やわらかな音を奏でます。自然がつくるその響きは、この町ならではの風景です。

 

新鮮な海の幸も大きな魅力。旬の魚介を使った海鮮料理は、訪れるたびに違う味わいに出会わせてくれます。

 

海と山、その両方を味わえる場所。琴浦町は、五感で自然を感じられる町です。

 

近隣スポット

道の駅ポート赤碕
海産物、農産物の直売店やふれあい広場、情報コーナーなど琴浦町の魅力がたくさん詰まっています。(@akasakityougyokyo)

 

船上山
標高約615m、切り立った岩肌が印象的な山。鎌倉時代、後醍醐天皇が身を寄せたと伝わる歴史の舞台でもあります。

 

第六章|日吉津村

 

自然のぬくもりが日常に溶け込む村、日吉津村。

 

日本海近郊で獲れた旬の魚介類や特産品が並ぶ市場には、土地の恵みがぎゅっと詰まっています。

 

近年、新しいお店も次々とオープンし、村にあたらしい風が吹いています。

 

春にはチューリップ畑が色鮮やかに広がり、季節の訪れを感じさせてくれます。

 

海辺のキャンプ場では、波の音を聞きながらゆったりとした時間が流れ、自然の中で過ごすひとときが、心と身体をほぐしてくれます。

 

日吉津村は、日常にそっと寄り添う場所です。

 

近隣スポット

日吉津村海浜公園キャンプ場
潮騒の音と松林を吹き抜ける海風を爽やかに感じるアウトドアゾーンです。 宿泊キャンプはもちろん、バーベキュー等での日帰り利用も可能。

 

チューリップ畑(春)
春になると色とりどりのチューリップが咲き誇る風景。ひらけた空と花のコントラストが美しい季節限定の景色を見ることができます。

 

大山山麓―時をつなぐ六つの景色 ―

大山町

鳥取県西部にそびえる名峰・大山は、四季折々に表情を変えながら、古くから人々の信仰とともに大切に守られてきました。日本海 (海抜0m) から中国地方最高峰の大山 (標高1729m) までの海・山・里をめぐる水の循環が、「大山の恵み」 として良質な農水産物や文化をもたらしています。

大神山神社奥宮へ続く石畳の参道には凛とした空気が流れ、風の音や木漏れ日が心を静かに整えてくれます。

【近隣スポット】
大山寺:大山信仰の中心となる歴史ある寺院
御来屋漁港:小さな港ながら、境港に次ぐ県西部の主要漁港。豊富な漁獲量を誇る
大山参道市場:モンベルが手がける大山寺参道の山の駅。特産品や登山用品の販売に加え、ベーカリーカフェも併設

 


南部町

2004年に西伯町と会見町が合併して誕生した南部町は、鳥取県西部に位置し、米子市に隣接する町。里山の穏やかな風景と、都市に近い暮らしやすさをあわせ持つ場所です。

この地は『古事記』に記される大国主命の再生の舞台として知られ、今も神話が息づく町。目には見えなくとも、確かに感じられる“土地の力”が流れる場所です。

【近隣スポット】
赤猪岩神社:大国主命再生の地と伝わる、神話ゆかりの神社
母塚山:イザナミノミコトの墓があると伝えられる神聖な山
法勝寺温泉:とろみのある天然温泉で癒される湯処(@hosshoji_onsen

 


境港市

鳥取県西端、日本海に面した港町・境港市。潮の香りが漂うこの町には、海とともに生きてきた人々の歴史が息づいています。

駅前に広がる「水木しげるロード」では、妖怪のブロンズ像が訪れる人を物語の世界へと誘います。一方、日本有数の水揚げ量を誇る境港漁港では、マグロやベニズワイガニ、白いかなど、豊かな海の恵みが並び、港町ならではの活気にあふれています。妖怪も、港も、海の幸も。すべては海とともに紡がれてきた場所です。

【近隣スポット】
水木しげるロード:妖怪ブロンズ像が並ぶ人気観光スポット
夢みなとタワー:日本海と大山を望む展望タワー(@yumeminatotower


江府町

鳥取県南西部、大山のふもとに広がる江府町。山あいに広がる棚田は、水鏡から黄金色へと季節ごとに姿を変え、人の手で大切に守られてきました。

500年以上続く夏祭り「江尾十七夜」では、久連山に灯る火、川面に揺れる灯籠、山々に響く花火が町を幻想的に包み込みます。

清流の音、棚田を渡る風、祭りの灯り――江府町は、“静かに満ちている”と感じさせてくれる場所です。

【近隣スポット】
木谷沢渓流:ブナ林に囲まれた清流と苔むす森
道の駅 奥大山:特産品が並ぶ立ち寄りスポット(@michinoekiokudaisen

 


琴浦町

海と山が寄り添う町、琴浦町。鳴り石の浜に響く石の音や、旬の海の幸が、訪れる人の五感をやさしく刺激します。

自然の表情と食の魅力を一度に味わえる、心ほどける場所です。

【近隣スポット】
道の駅ポート赤碕
海産物・農産物が揃う、琴浦町の魅力発信拠点。(@akasakityougyokyo)
船上山
切り立つ岩肌が印象的な、歴史を秘めた名峰。

 


日吉津村

自然のぬくもりが日常に溶け込む村、日吉津村。新鮮な野菜や特産品が並ぶ市場には土地の恵みが集い、近年は新しいお店も増え、村にあたらしい風が吹いています。

春にはチューリップ畑が色鮮やかに広がり、海辺のキャンプ場では波の音に包まれながら、ゆったりとした時間が流れます。自然と暮らしがほどよく寄り添う、心をやさしく整えてくれる場所です。

【近隣スポット】
日吉津村海浜公園キャンプ場:海風と松林を感じるアウトドアスポット
チューリップ畑(春):季節限定で楽しめる色鮮やかな花畑

 

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