[法事パン]知っている?法事に行くと大量に菓子パンをもらえる風習。
こんにちは、鳥取マガジン(@tottorimagazine)です。
先日、法事に行ってきました。鳥取県西部では法事に行くと引き出物として、お土産にパンをもらえるという風習があります。今回もたくさんもらってきました。
小さい頃からお父さんやお母さんが法事に行くと、パンをもらって帰ってきてくれます。そのことをごくごく当たり前のことだと思っていたのですが、実は全国的にも珍しい風習だと、大きくなるまで知りませんでした。
法事パンとは?
法事パンとは、法事に行った際の引き出物でもらうパンのことで、法事に行くとたくさんのアンパンやクリームパンなどの菓子パンをもらえます。
鳥取県西部、島根県東部、岡山県北部に見られる風習で、なぜこのような風習があるのか確実なことは分かりませんでした。
法事パンは、パン屋の袋が法事用のデザインになっていたり、白いパンに蓮の花などのデザインがしてあったり、法事パン用のパッケージになっていることが多いです。
このような袋にアンパンとクリームパンがぎっしり入っていました。
なぜパンをふるまうのか?
なぜパンをふるまうのか?結局、答えは分かりませんでした。
が、聞いたところによると、戦前は葬式などであんこもちをふるまうという風習があり、戦後それが変化し、あんパンなどのパンになったということではないかと。これは確証はないそうです。知っている人、文献などお持ちの方いたら教えてください。
法事パンは島根県東部から鳥取県西部、岡山県北部にまたがる文化だそうです。
昔からのパン屋さんに出会えるチャンス?
古くからある鳥取県西部のパン屋さんと言えば、米子はパンの木村屋さんや、伯耆町では富松パン屋、淀江町の中西製パン所、境港市にある伯雲軒などがあります。
これらのお店の法事パンを作ってくれるはずです。とは言っても鳥取県西部、島根県東部のパン屋さんに「法事パン注文お願いします。」と言えば、法事用に作ってくれるはずです。
今回のパンは米子の木村屋さんのものでした。パン屋さんによって、法事パン用デザイン袋や法事パンの蓮の花が書いたパンを作ってくれたりしますので、それを楽しみにしている人は多いかもしれません。
鳥取県西部に伝わる法事パン。子どものころは美味しいパンがもらえて、大変喜んでいました。テンションが落ちる法事でもらえる引き出物「甘いものを食べてもらい日々を元気に過ごしてもらいたい」そんな鳥取県民の優しい思いから生まれた風習かもしれません。