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ダイノジ インタビュー「DJはやめるつもりだった」(1/2)

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米子にダイノジさんが、DJダイノジとして来てくれました。今回ダイノジさんにインタビューをさせていただきました。

 

ダイノジ
1994年結成。大谷ノブ彦と、2年連続エアギター世界チャンピオンの大地洋輔の2人組。
M-1決勝進出する本格派漫才師だが、ラジオパーソナリティ、DJパーティーでのライブ、近年はDJのパフォーマンスで様々なロックフェスティバルにも出演。自身が企画したDJパーティー、ロックフェスティバル「DRF」など様々な場面で活躍中。2016年10月には自身主宰のロックフェス「フジソニック2016&マグロック2016」の開催が決定している。

 

DJは辞めるつもりだった。

ー DJを始められて昨年で10年でしたね。

大谷:まあでも、なんかDJはやめるつもりでしたけどね。いつでもやめるつもりで、けっこう芸人ににも叩かれていましたし最初の方は。

 

大地:そうだね、居場所がなかったしね。

 

大谷:DJにも別に仲間にいれてもらえなかったし、なにをやってるんだと自分で思いながら。居場所がなかったですからね。

 

そもそも芸人が横道をそれるってことに対するアレルギーが半端なくて、いまもそうなんだけど。

 

だからその価値観がすごい間違っていると思ってるから。芸人だからなんでも出来る方が偉いんだけどな、役者もできた方が良いし、映画も撮れた方が良いし、本も書けた方が良いし、だって全部そうなってるじゃん。

 

熱量ってボケだからね。

ー 大谷さんが、熱量を持ってやることが大切だと、ラジオで言っているのを聞いて感動しました。

大谷:だってそれもだからさあ、さっきのラジオの話しなんだけど、彼がその熱量って言ったんだけど、熱量ってどういうことかって、単純にボケだからね。ボケだよ。だって1番何かに夢中になっている人ほどこっけいなものないじゃん。

 

大地:周りから見てね。

 

大谷:だから芸人はすぐ有吉反省会の世界でやったら、左側に行けると思っているの、みんな。とんでもない間違いで、右側に早く行った方がいいんだよ。

 

痛いぐらい何かに夢中になってる人が反省している方が、全然大きな枠でボケになってんのに気づいてないんだよね。それを、自分は空気読めている人って同調圧力が強すぎちゃって、芸人が縮こまちゃって、お笑い一生懸命やってる病気なんだよね。

 

夢中になることが大事

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大谷:全部面白いのにって、(視野が狭くなる身振りをして)こうなっている人って面白いじゃん。さっきみたいに、熱量って言いながら物なくしたりさー。最高じゃん。なにかに夢中なんだからさー。その姿可愛いじゃん。だからそれが大事だなー、って今は思う。

 

だからラジオやるときもそれがあったから選ばれただけだと思ったし、DJとかやってても、なんかその仕分けの分別とかどうでも良くて、これ聞いてたらセンス良いとかって90年代とか、80年代とか、あんまどうでも良くて。

 

それがめっちゃ好きだとか思っている人って可愛いじゃないですか。アイドルを追っかけている人とか、人から見たら食べ物を減らしてさあ、大地さんも食べ物とか食わないで洋服買うんですよ。こんなキャラなのに。

 

大地:さっきもすぐ古着屋見に行ったからね。

 

大谷:着いたら、まずすぐスニーカーと洋服をまず見に行く。

 

人が何か好きだっていうことに興味がある。

大谷:めちゃめちゃ洋服好きなんです。そう言う人が可愛いじゃないですか。そう言う人をなんか気持ち悪がる風潮とかあるじゃないですか、みんなどっこい、どっこいだよって。

 

おたくの人とかを馬鹿にしているやつって、違う物絶対好きじゃないですか。一緒だって、てめえだって、じゃあお前何に夢中なんだって、AVだったりね。一緒だって。好きだって言う価値観がいいじゃんって感じかな。そっちの方が興味あるっていうか。面白いですけどね。

 

震災があって、考え方が変わってきた。

ー 10年経ってみて、今後はどうでしょうか?

大谷:まあでも、辞めようと思ってたけど、そういう外野の声とかもあったりとか、だから告知するときもお笑い一生懸命やってますってエクスキューズ入れるんです。「今日もネタのことも考えてます」とか言って。

 

凄い面白いのが今8.6秒バズーカーもそっちにおちいっていて、ちゃんと漫才やってるって言ってから、なんか音楽のイベント出てみたいな、みんなたいがいそっち。

 

俺から言わせれば音楽のイベントしかやってないって書いた方がいいのに、面白いのに。だからオリラジの中田とかそれが分かっているから、そっちがボケだって言う風に。

 

震災復興で

そんな話しもありつつ、震災あって、宮古っていうところにライブハウス立てた人たちがいて、まあ、東北ライブハウス作戦って言って、復興地にライブハウスを作ろうって。

 

まあそれでやったときに中学生とか高校生の子を無料で招待して、最初踊ったりするの怖いじゃん。なんだこれっみたいな感じでひいてんだけど、最後に中に入ってきてくれたのを見たときに、ちょっとずっと続けてみるかって感じになりましたね。

 

一歩踏み出すことに価値がある。

大谷:だからそっちの方が価値あるんですよ。家でしこしこなにが良いとか、なにが好きだとか、しょうもないブログを書いているやつには正直興味ない。来て壁から一歩踏み出す感じとかの方がよっぽど価値があるっていうか。

 

一 1歩踏み出させることが難しいですよね?

 

大谷:だから芸がそこにあるとしたらそれだったりするし、(ダイノジの)お客さんが説得したりしてる。常連のお客さんが「なあなあ、一緒に踊らない」って、それがまた面白いんだよな。「なあなあ、不機嫌?」みたいな。僕たち新興宗教みたいな。面白い、かわいい。

 

さめてるとか、もう飽きた。

ー 地元がなかなか盛り上がらないときに、しらけているときはどうすれば?

大谷:だからそれもね、地元の人はすぐ言うんだよね。熱い人がすぐしらけているっていうけど、そんなもん、その人の立場になって見たら、どう入っていいか分からないよね。

 

鳥取はさめてるんですよ、大分はさめてるんですよね。みんな言うけど、もう良くね。そのこと、そのフレーズ。もう飽きたよね。だからさめてないって。その気にさせれば結構夢中になるもんよ、みんな。それが面白いってなってくると、結構楽しくなってくるよね。

 

次回につづく

ダイノジ インタビュー「鳥取は良いところ。めっちゃあるでしょ?」(2/2)