[倉吉] 君は琴櫻記念館に行ったことがあるか!?
こんにちは、いや、こんばんは。鳥取マガジン(Facebook、Twitter)です。
突然ですが、みなさんは鳥取県出身の横綱がいたことをご存知でしょうか?
昨今の相撲ブームにもかかわらず、見過ごされがちな郷土のスターについて今回ご紹介させていただきます。
石浦関、隠岐の海関や、昨年の記事で紹介させていただいた鳥取出身の相撲好きアイドル・山根千佳さんの活躍もあって鳥取では今熱い相撲ブームが起きています。
石浦関の登場まで鳥取出身の関取(十両以上の力士)は50年以上も途絶えていたほど、鳥取県からは関取が輩出されませんでした、、、(もともと人口が少ないので仕方がない部分もありますが。)
その50年前に鳥取出身として大相撲で活躍されていたのが、第53代横綱・琴櫻傑將(まさかつ)さんです。
鳥取から横綱が誕生していたってみなさんご存知でしたか!これは本当にすごいことなんですよ!
琴櫻傑將さんとは
[四股名] 琴櫻 傑將(ことざくら まさかつ)
[本名] 鎌谷 紀雄
[愛称] 猛牛・姥櫻・破れ桜・ポンコツ桜・遅咲きの桜
[生年月日] 1940年11月26日
[没年月日] 2007年8月14日(66歳没)
[出身] 鳥取県東伯郡倉吉町 (現・鳥取県倉吉市)
[身長] 182cm
[体重] 150kg
[所属部屋] 佐渡ヶ嶽部屋
[得意技] 押し、右四つ、寄り、吊り
[最高位] 第53代横綱
[生涯戦歴] 723勝428敗77休(93場所)
[幕内戦歴] 553勝345敗77休(65場所)
[優勝] 幕内最高優勝5回 十両優勝2回 三段目優勝1回
[賞] 殊勲賞4回 敢闘賞2回
[初土俵] 1959年1月場所
[入幕] 1963年3月場所
[引退] 1974年5月場所
琴櫻さんの義理の息子さんは元関脇琴ノ若。孫の琴鎌谷さんは現役のお相撲さんで、(2018年初場所現在)幕下で頑張っています。ちなみにお孫さんは佐渡ケ嶽部屋のあった千葉県松戸市出身です。
愛称からも分かるように横綱昇進は32歳と遅く、結果的に短命横綱となってしまいましたが、幕内優勝5度は立派な成績です。
突き押しの激しい相撲が特徴で、現在解説者として活躍中の横綱・北の富士などがライバルでした。
引退後は佐渡ケ嶽親方として後進の指導にあたり数々の名力士を育てました。(琴風、琴欧洲、琴光喜、琴ケ梅、琴富士、琴錦、琴ノ若、琴稲妻など)
関取を1人育てるだけでも大変なことなのに、大関3人、関脇4人を含む合計22人もの関取を育てあげたことは、横綱としての活躍よりも更に評価されるべきことかもしれません。
そんな元横綱・琴櫻の偉業を讃えた記念館が倉吉の白壁土蔵群近くにあります。
うーん。なんかただの民家??しかも通りから奥まったところにあり、気づかす素通りしそうな雰囲気です、、、
しかし、、、!一歩、中に入ると、、、
ドーーーーン
すごい迫力です。
更に部屋の奥に進むと、、、
貴重な三つ揃えの化粧回し!!!
しかもこの化粧回しには鳥取の風景がそれぞれ描かれています。この化粧回しで当時土俵入りが行われていたことを想像するだけで感動が止まりません、、、!!
優勝額!!美しい!!(相撲中継でよく見るアレです!)
よく見ると写真ではありません。当時の優勝額は、白黒写真の上から職人が油絵の具で丹念に色付けしています。(そうすることで発色がよく実際の写真よりも見栄えよくなります。)
その他にも優勝トロフィーなど、相撲ファンなら垂涎の貴重な品々が所狭しと展示されていて見応え十分です!
そしてなんとこの記念館、入場無料なんです!
両国国技館以外で相撲関連の展示がここまで充実している施設は日本広しといえども、中々ありませんので鳥取の相撲ファンの方にはぜひ訪れていただきたいスポットです。
琴櫻記念館 アクセス
住所は鳥取県倉吉市魚町2518。
倉吉白壁土蔵群の一帯です。
近くにある円形劇場くらよしフィギアミュージアムの記事はこちら↓