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「圍ヰ-kakoi-」と「Gravity」 地域に根ざし、共に成長する若き経営者たちの物語

鳥取マガジン鳥取マガジンの都丸です! 今回は、米子市で話題の飲食店「圍ヰ-kakoi-」の中澤さん(インスタグラム)と、その素敵な空間を生み出したデザイン事務所「Gravity」の岸川さん(インスタグラム)にお話を伺います。お二人とも、私たちの鳥取をもっと楽しく、もっと素敵にしてくれる存在だと思っています。

 

今日はそんなお二人に、普段聞けない裏話や、これからの夢についてたっぷり語ってもらいます!早速ですが、中澤さん。圍ヰを始めたきっかけは何だったんですか?

 

中澤:元々は別業種で働いていたのですが、学生時代の飲食アルバイトでの経験から飲食業を営みたいという思いが強くなり、学生当時にアルバイトをしていた「伊在」に転職して、修行を積み、今回の開業に至りました。

 

お店の「圍ヰ-kakoi-」という名前は、自分自身食べることや吞むことが好きで、その感情を誰かと共有することに幸せを感じるので、食を「圍(囲)う」場を作りたいと思いからきています。

 

鳥取マガジン:なるほどー!岸川さん、ではどういった経緯で中澤さんの工事を受けたのですか?

 

岸川:4年ほど前に米子に出店とともに移住してきた際に、新たな人との関わりを求めていました。様々な出会いの中でも、ごんちゃん(中澤さん)は自分と同世代で、食に対するこだわりを持っているところや、今後の人生についての前向きな意志を共有できるところで意気投合しました。

 

関わっていく中で、開業したいとの思いを聞かせていただき、友人としてテナント探しや改装についてのアドバイスなどをさせて頂いていましたが、「工事をお願いしたい」といって頂いた際はとても嬉しかったです。若くしてその決意をされたことを同世代として嬉しく、また尊敬や責任感も感じたのをよく覚えています。

 

鳥取マガジン:思い入れのある開業秘話をお聞かせいただきありがとうございます!そんな特別な圍ヰ-kakoi-さんの店内はとてもおしゃれで落ち着きますね。内装ではどんなところにこだわったんですか?

 

中澤:お店のコンセプトが「上質且つカジュアル」で、高級感もありつつ、カジュアルな内装にしたいと考え、この内装に至りました。コンセプト自体、とても矛盾が生じている言葉の組み合わせですが、色合いや装飾等、きっしー(岸川さん)と相談しながら、理想の形にしあげることができました。こだわりとしては、先程のコンセプトに合わせた色遣いのほかに、食事が映える調光、大きなガラス窓から見える店内の映り方等にも力を入れています。

 

岸川:照明の角度やお客様と厨房からの目線の高さ、テーブルの奥行きなど、対面カウンターでは綿密な打ち合わせを行いました。いろんなパターンの図面を描いたり、実際に置いた時のイメージを3Dで確認したりもしました。店舗デザインならではの内装ですので、サンプルを取り寄せて色や素材の組み合わせを一緒に決めていく作業はとても楽しかったです!

 

中澤:お店を作っていくうえで、イメージが湧きやすいように様々な工夫をしてくれました!実際の出来上がりはそのイメージよりもより良いデザインで仕上がっていましたが(笑)あと、施工時はまだ前の職場で働いていたので、休みの日や仕事の合間を縫って打ち合わせをしていました。自分の動ける時間に制限がある中でも柔軟に対応してくださったので大変助かりました。

 

岸川ごんちゃんがほんと開業の直前まで前の職場に出勤されていたので、ほんと多忙そうでしたね(笑)

 

鳥取マガジン: グラビディさんは、住宅だけでなく店舗デザインも手がけていらっしゃいますが、その強みはどこにあるのでしょうか?

 

岸川:この仕事を楽しんでいること、良く言えば提案力や柔軟性ですかね(笑)。住宅や工場・店舗の工事、新築や改装問わず様々な工事をさせて頂いてるので、総合的に知識やアイデアをお客様にお伝えできるのではと思います。

 

また施工面についてもお客様のご希望を様々な角度から実現するために考えられるところも、同じような工事ばかりしていたら得られなかったのかなとも思いますね。お客様と一緒に頭の中に描いていた妄想が自分達の仕事を通じて形を成していくのでとてもやりがいを感じます。

 

中澤:確かにこちらの要望に対して、複数の提案をしてもらえたので、より理想の形に近づいていたのではないかなと振り返ると強く感じます。専門性は大事ですけど、多角的に見ることができる視点ってとても武器になるなと思います。飲食業界でも同じことが言えそうですね。

 

岸川:また最近では、住宅設備や建材のアウトレット販売、それから民泊事業を始めました。工事をするだけでなく、滞在する時間までプロデュースできるところが今までの工務店の仕事とは違いとても面白いです。

 

今後も自分達が、それから見てくれている方々がワクワクするような仕事が出来ればと思います。また一方で完成に至るまでの地道な作業もなかなか多くしんどいなと感じることもあるんですが、そう言ったことの積み重ねが無いと本当に良いものは作れないと現場で日々感じています。ごんちゃんも営業時間以外の努力すごいよね!

 

中澤:県内外の飲食店さんや酒屋さんに伺って、新メニュー作成やより良いサービスを提供するためのヒントを得ています。努力というか正直趣味の延長線上ですかね(笑)日本酒含め、呑んだことがない銘柄のお酒は世の中に山ほど存在しているので、伺った先の飲食店で呑んだことがないお酒に出会うと必ず注文してしまいます。より居心地の良いお店に、お客様がいつ来店しても新鮮な気持ちで楽しんで貰えるようなお店で居続ける努力は欠かさないようにしています。

 

鳥取マガジン: お二人とも地域に根ざして活動されているのでぜひ、これからの山陰をどう見ているのかぜひお聞かせもらってもよろしいでしょうか!?

 

岸川:山陰に限らずですが資材や人件費の高騰、建築に関する法規制が厳しくなっていることなどで、建築サービスがとても高価になり、また提供が難しいものになってきています。建築業の倒産件数が増える中でも今までのお客様を始め、建物のメンテナスを持続的に相談できる工務店。それから面白いアイデアを実現したいときに相談できる工務店でありたいと思っています。

 

出身は津山市なのですが、高校進学から岡山市へ、また大学進学も大阪へと都会への憧れがありました。しかしそんな中で感じた自分の思いは、「不便もあるけど田舎の良さをもっといろんな人に知ってもらいたい」「もっと田舎を楽しくおしゃれに出来ればな」と言ったものでした。今はご縁があって建築の仕事をさせて頂いていますので、山陰ならではの素敵な住生活やおしゃれな店舗空間、働くのが楽しくなるようなオフィス空間の実現をお手伝いさせていただきたいです。そして山陰が少しでも多くの人に素敵な場所だと思っていただけると嬉しいです。

 

中澤:魚介、肉、野菜や果物等、美味しい食材が豊富にあるのが山陰の一つの魅力であると思っています。輸送技術や鮮度を保つクオリティが上がって、遠方で採れた食材も手軽に仕入れることができる世の中になっていますが、これからも地元の食材を新鮮なうちに地元で調理して食べることがやはり一番美味しい食べ方であると考えています。

 

観光で来られる方々に山陰の魅力を知ってもらいたいのは勿論ですが、山陰に住んでいる方々にも地元の食材は美味しいと再確認してもらえるような料理を提供していきたいです。山陰に来たら、美味しいものが食べられるって、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。

 

また、山陰は人口が少ない分、一人ひとりが自分の考えを出しやすい環境だと思います。美味しいものだけでなく、人の温かさ、自然の豊かさ等、山陰の「好きなところ」を大切にし、より魅力的な地域にできるようなビジネスや活動をする方たちが増えていくと嬉しいなと思います。自分も微力ながらではありますが、圍ヰ-kakoi-というお店を通じて、自分なりの山陰の「好きなところ」を表現できるような活動をしていきたいです。

 

鳥取マガジン 中澤さんと岸川さんのお話を聞いて、二人の熱い想いが伝わってきました。これからも、二人の活躍で、鳥取がもっと素敵な街になること間違いなし! 読者の皆さんも、ぜひ「圍ヰ-kakoi-」に足を運んで、Gravityさんと作った素敵な空間を感じてみてください。きっと、新しい発見があるはずです!

 

Gravityプロフィール、SNS等

住所 鳥取県米子市車尾5丁目 8−9
電話 0859-46-0776
HP https://www.gravitylad.site/
インスタグラム https://www.instagram.com/gravity_yonago/

 

圍ヰプロフィール

住所 鳥取県米子市日野町57 大塚ビル 1F
営業時間:18:00~26:00
定休日:水曜日
HP https://kakoi-yonago.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/kakoi__jp/