
鳥取県米子市にある「本池美術館」はレザーアートで初めて県無形文化財保持者認定、文部科学大臣賞を受賞した本池秀夫氏による世界初のレザーアートミュージアム。
唯一無二の世界を確立した革人形師 本池秀夫氏の作品を、心ゆくまで思う存分楽しめます。
迫力満点の動物のレザーアートから繊細な革人形の世界、喫茶スペースもあります。
落ち着く雰囲気のとても素敵な喫茶スペースです。喫茶のみの利用も可能です。ショート動画はこちら→鳥取マガジンインスタグラム
チェックしてみてください。
本池美術館 アクセス
鳥取県米子市大篠津町4841
外観の様子

片流れの屋根が印象的な外観。

国内で唯一の革工芸作品を展示する美術館です。
レザーアートミュージアム

世界で唯一無二の革人形師、本池秀夫氏。
本池美術館はレザーアートで初めて県無形文化財保持者認定、文部科学大臣賞を受賞した本池秀夫氏による世界初のレザーアートミュージアムです。

館内に入るとすぐに目に飛び込んでくるのは、レザーアート作品「馬」。
牛革で作られた「馬」の展示物は迫力満点。

浮き出ている血管の部分は、麻ひもを中に貼り付け表現。
細い血管は、3本で1本になっている麻ひものよりを1本1本ほどき、はわせていくことでよりリアルに表しています。

毛並み1本1本の細部にまで、命が宿っているかのよう。
中は溶接した鉄で骨組みを作り、馬の形を成型。その後、厚さ5センチくらいの硬質の樹脂粘土を乗せていき、その上から一度湿らせた革をボンドで貼りつけて作っていくのだそう。
そのような製作の秘話など貴重なお話を、スタッフの方がとても詳しく説明してくださるので、より興味深く作品を楽しむことが出来ます。
タペストリー

壁一面ほどの大きさのタペストリ―。タイトル「無邪気」。

すべて、本池氏が手掛けたオーダーで使用していた革の切れ端を残しておられたもの。

50年間分の思いが、ひとつひとつの革から伝わってくるよう。
展示室
広々とした展示室には、たくさんのレザーアニマルが並んでいます。

10頭分の牛皮を使い、半年がかりで仕上げたという高さ6メートルの等身大のキリン。実物のオスとほぼ同じ大きさで、本池氏の作品の中でも最大級の作品です。

国道431号から見える、小さな小窓から横顔を見せています。

パンフレットにも、小さな窓からキリンさん。遊び心が素敵。

革を使用した動物アート作品を当時作っている人は他におらず、師事する先人はいなかったため、革を加工する道具づくりからスタートしたという本池氏。
飽くなき挑戦は尽きることなく、今後も変わらずこだわりながら楽しく作品を作っていきたいと話してくださいました。

公開制作を経て2022年9月に完成した「クロサイ」。3.5mもあります。
唯一無二の世界を確立した革人形師 本池秀夫氏の作品。
本池美術館では、心ゆくまで思う存分楽しめます。
革人形

革人形のあるこちらの部屋は、撮影不可となっています。
今回は取材という事で特別に撮影許可をいただいています。

細部にまでこだわった革の人形たち。


繊細な作りの作品の数々。息遣いさえ聞こえてきそう。

一人一人のキャラクターが生き生きと表現されています。
どの作品にも命が宿り、動き出しそうなほどのリアリティ。
ミュージアムショップ
美術館の奥には、ミュージアムショップもあります。


1つ1つ手作りされたレザー小物が販売されています。

革でできた小さな小物、バッグや財布などまで、いろいろな商品が並んでいます。
大篠津喫茶

ミュージアムショップの奥にある「大篠津喫茶」。
メニューは、コーヒー(HOT/ICE)、紅茶(HOT/ICE)リンゴジュース、モカロールケーキ。

外からも入ることができます。

落ち着く雰囲気のとても素敵な喫茶スペース。

革の世界を堪能した後、ほっとひと息。
「大篠津喫茶」だけの利用も可能となっています。
最後に
『革は動物の一部です。食用になった後、いわば廃物である「皮」が加工され「革」になります。そこに自らの感性や技術を活かし、新たな「生」を吹き込むのが私の仕事です。その興味は尽きることがありません。』
LEATHER ARTS & CRAFTS MOTO HPより
本池氏の言葉にあるように、本来ならば、そこで終わりとなるものに再び命が吹き込まれ、新たに輝く動物たちの強さを感じることができる美術館です。
ぜひその世界観に触れてみてください。
本池美術館データ
住所:鳥取県米子市大篠津町4841
電話番号:0859-25-0550
開館時間:10:00~17:00
休館日:水・木曜日
駐車場:有
(データ・写真など上記情報は記事作成時点のものです。変更ある場合がありますので参考程度にお願いします。)
[お願い]鳥取マガジンでは皆さんからの地域情報をお待ちしてます
↓フォロー


