2024年は辰年。鳥取県で辰年にゆかりのある神社として知られる「神崎神社」は、古くから水産開運、牛馬の守護神として県内外から厚い信仰を集めています。
神崎神社の本殿や拝殿に施されているのは、龍や浦島太郎、動物など多くの彫刻。その中でも特に天井一面に施された日本最高長といわれる全長16メートルの龍の彫刻は、しばらく見入ってしまうほど迫力満点です。
ぜひチェックしてみてください。
神崎神社 アクセス
鳥取県東伯郡琴浦町赤碕210
神埼神社
鳥取県東伯郡琴浦町赤碕にある「神崎神社」。
地元では「荒神(こうじん)さん」の愛称で親しまれています。
日本海を見下ろす高台にあります。
神崎神社の創建由緒は不明。
起源は、室町時代末期の創建ともいわれていますが定かではありません。
御祭神はスサノオノミコト。水産開運、牛馬の守護神として県内外から厚い信仰を集めています。
本殿や拝殿に施されているのは、龍や浦島太郎、動物など多くの彫刻。
本殿は鳥取県指定保護文化財第1号、拝殿は鳥取県指定保護文化財第2号にも選ばれています。また「県民の建物100選」にも選ばれています。
圧巻!龍の彫刻
拝殿の天井にあるのは、長さ約16m、日本一の長さを誇るといわれる龍の彫刻。
しばらく見入ってしまうほど、迫力満点!
パワースポットとも言われている『宝珠の真下』と書かれた場所から見上げると、
3本の爪で何かを握りしめているのが見えます。
龍が握りしめているのは ”如意宝珠”と言われる幸せの玉。
宝珠の真下で願うと様々な願いが叶うと伝えられているのだそう。パワースポットとしても注目されています。
拝殿の扉には神功皇后。(ジングウコウゴウ)
拝殿入口向かって左には、神功皇后の子(後の応神天皇)を抱く武内宿禰(タケノウチノスクネ)。
お腹の赤ちゃん、後の第15代応神天皇は、戦いに強い神様「品陀別命(ホンダワケノミコト)」として、全国の八幡神社で崇められる存在となっています。
海をテーマに建てられたという拝殿には、他にも浦島太郎、乙姫様、竜宮城など数多くの彫刻を見ることができます。
本殿の完成から26年後に着手された拝殿の建設を手掛けたのは、本殿を築いた大工たちの孫たち。緻密な木彫刻からは、長い歳月を経て引き継がれた思いの深さを感じました。
本殿
本殿は、方二間(桁行2.06m、梁行1.91m)の権現造りで、通称「八ッ棟造り」といいます。
通常、なかなか入れない神社の本殿ですが、宮司さんの「素晴らしい彫刻を皆様に見ていただきたい」というご厚意により神崎神社では一般開放されています。
屋根の下には、上から鳳凰、龍、獏。
龍、ぶどうとリス、社紋(蛇の目)など。
とってもかわいらしい優しげな表情の牛さんの彫刻。
ひょっこり何かを覗いているかのような亀さんもいました。
ぴょんぴょんと跳ねているかのようなうさぎさん。
他にも、たくさんの彫刻があります。
神社の拝殿前に置いてあるパンフレットと照らし合わせながら、馬、ねずみ、蝶、牡丹、蝉などたくさんの彫刻を見つけてみてくださいね。
美しく繊細な彫刻に思いをめぐらせながら、楽しい時間を過ごせますよ。
本殿の周りには、お稲荷さんなどの社(やしろ)もいくつかあります。
高台からは、彫刻家「流政之(ながれ まさゆき)氏」製作の、三体の石像「波しぐれ三度笠」が菊港の堤防に日本海を向いて立っている姿も見えます。
海の神として漁師たちによって崇敬されてきた神﨑神社は、いつしか農家の人からも大切な牛馬を神聖なる存在として守ってほしいと願うように。
そして神崎神社は牛馬の守護神としてもまつられるようになったそうです。牛馬信仰は、鳥取県中部から西へと広がり、毎年県内外からも多くの参拝者が訪れています。
鳥取県東伯郡赤碕にある「神崎神社」。
ぜひチェックしてみてください。
神崎神社 データ
住所:鳥取県東伯郡琴浦町赤碕210
電話番号:0858-55-0598
駐車場:有
情報:神崎神社HP
参考資料:神崎神社HP / 琴浦町観光協会「開運琴浦昇龍めぐり」
(データ・写真など上記情報は記事作成時点のものです。変更ある場合がありますので参考程度にお願いします。)
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