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[鳥取本紹介]少し優しくなれる本「わたしからわらうよ」押切もえ

わたしからわらうよ。押切もえ。ロクリン社

今日紹介する本は「押切もえ」さんの「わたしからわらうよ」という本です。

 

この本を紹介するか迷いました。一見この本は大人向けというより、小学生3、4年生の中学年が読むような本に見えたからです。しかし読んでみて、大人の人に読んでもらいたいと思ったので、この本を紹介させてください。

 

作者の押切もえさんはモデルでタレントさん。cancamという雑誌のモデルが有名ですね。鳥取との関係でいえば、2015年2月10日に「鳥取県あいサポート大使」に就任しています。

 

今回初めて知ったんですけど、実は小説家としても活動されていて2013年と2016年に本を出されています。「永遠とは違う一日」、「浅き夢見し」、その他エッセイなども執筆されています。「心の言葉

 

今回紹介する本「わたしからわらうよ」は、障害者との共生を目指す鳥取県の「あいサポート運動」PR大使を務めるモデルの押切もえさんが、大使としての活動を通じた経験をもとに書いた児童書です。鳥取が舞台になっています。

あらすじ

素直に気持ちを伝えられない小学校3年生の桜。友だちにも家族にも気を使ってばかり。そのうえ、自分に自信がもてません。

 

そんな桜にとって、今年の夏は一大事! 鳥取のおばあちゃんの家に、一人で行くことになったのです。

 

不安と戸惑いではじまった夏休み。でもそれは、桜を大きく変えてくれる冒険の旅でした。

この本の中には鳥取の自然がたくさんでてきます。自然を感じることのできる描写がたくさんでてきます。風の感じ、日の光、そして海、実際に鳥取に着て活動をされた押切さんだから、鳥取の豊かな自然の雰囲気がすごく伝わってきます。

 

本の中に「ぱにーに」というパン屋さんが出てきます。このお店も実際あるお店で、障がいをもった方たちが働いているパン屋さんです。実際に行かれて、実際鳥取にあるお店を本の中に出してくれるなんてうれしいですね。

 

子どもにも読んでもらいたいのはもちろん。素直な気持ちで大人が読めば少し優しくなれる、そんな本でした。

 

ここでお願いなのが、『素直な気持ち』で読んで欲しいということ、てらった気持ちや、うがった気持ちではなく、子どもの頃に持っていたとらわれない心で読んでほしいです。書いてある文章を、そのまま身体に吸収して心に届ける感じで読んで欲しい。

 

世界は幸せに満ちている。「それはうそだ!」って、壁を作るのは自分自身でしかない。そんなことを思いました。

 

また本の中の表紙や押し絵を押切さん本人が書かれています。最初、押絵が素敵で誰が書いたのかと思っていたら、押切さん本人が書かれていました。鉛筆でラフな感じで描いてあるんですけど、素朴な雰囲気が出ていてすごく素敵だなって思いました。モデルで文才、絵心、がある押切さんのファンになりました。

 

わざわざ鳥取のことを本にしてくれた押切さんに感謝です。