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\行きたい、歩きたい商店街へ/える・もーる1番街「角盤町商店街」居心地が良く歩きたくなる街づくり


今回は、える・もーる1番街「角盤町商店街」にスポットを当て、当時を知る方々から「米子高島屋」が開店した頃のお話や、現在の商店街の様子など貴重なお話を伺ってきました。

 

「角盤町商店街」は、地域の人々に「える・もーる1番街」として親しまれ、約280メートルにわたるアーケードにより、どんな天気の日でも安心してお買い物ができる商店街です。

 

とり料理 さんぽう

1968年 (昭和43年)に、わかどりのさんぽうとして創業。その後、とり料理の専門店「とり料理 さんぽう」としてお店をオープン。県内外の多くの方から愛される名店です。

 

「とり料理 さんぽう」の店主、洋谷 純さんに角盤町商店街についてお話を伺いました。

 

角盤町商店街は、1964年(昭和39年)に、山陰地方初の都市型百貨店として「米子高島屋」が開店。その後、1970年(昭和45年)には、「やよいデパート」が開店しました。

 

当時を振り返り「この辺りが一番賑やかな頃でしたね。」と洋谷さん。

 

「髙島屋さんややよいさんの売り出しになると、たくさんのお客さんが集まり、長い行列ができるほどでした。」

 

その頃の角盤町商店街には、パン屋、ケーキ屋、紳士服を取り扱う洋服店、釣り具店などもあったのだそう。

 

「お店を開店した当時は、まだアーケードはなく、9号線も現在の道路幅の半分ほどでした。」

 

「当時でいえば、角盤町商店街は米子で一番賑やかな場所でした。本通りの商店街ほど老舗のお店も少なく、新しい商売を始めやすい土地でもありました。」

 

「とり料理 さんぽう」を開店して今年(取材時2025年)で57年。この場所に愛着もあり、思いも深いと洋谷さんは言います。

 

「常連さんをはじめ、三代、四代と子供さんからお孫さん、ひ孫まで世代を超えて多くのお客さんが来店してくれます。」

 

時代の変化に伴い、変わっていく角盤町商店街。しかし今の現状を、洋谷さんは「過渡期なのだろうと思っています。」

 

「時代に沿って対応していくことが大切で、常にアンテナを張っていく必要があるのだろうと思っています。」

 

次の代へと移り変わっていく途中の時期であり、今の若い方達へとどうアプローチしていくか。

 

そして「また賑やかな場所に戻る可能性を秘めている町だと思っています。」と洋谷さん。

 

アーケードの改装工事をはじめ、角盤町商店街振興組合の方たちの思いをとても強く感じているので、きっとまだまだこれから変わっていくと信じています、と笑顔で話してくださいました。

 

とり料理 さんぽう データ

住所: 鳥取県米子市角盤町1-72
電話番号:0859-22-5850
営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30)
17:00~21:00
※水曜日はランチ営業のみ
定休日:月曜日

【関連記事】素敵な店主に会いたい「とり料理 さんぽう」ドライカレー!とり弁当!とり料理を堪能!【米子市】

 

ホビーショップ エース

1969年(昭和44年)に「ベニヤ模型米子店」を開業。その後、1999年(平成11年)に店名を変更し、現在は「ホビーショップエース」として営業しています。

 

陳列棚には、車や飛行機などのプラモデルやミニ四駆などが数多く並んでいます。

 

「コロナ禍の後、ガンダムがとても人気で、県外から買いに来られる方もおられます。」とお店の方。

 

細かいパーツなどの部品もたくさんあります。その他、鉄道模型やエアガンなども取り扱っています。

 

また、店舗横には、ミニ四駆のコースもあり、子どもからまで大人まで幅広い方が参加されるのだそう。

 

「お店の前を車で通られた方が、見つけて寄ってくださることも多いですね。」

 

お店の場所が、通りに面していることもあり、ふらっと立ち寄られる方も多いのだそう。県外の方でも、お店の前を通っただけで、そのお店の雰囲気が分かるところもまた商店街の魅力のひとつかもしれません。

 

そしてお店の方と、話しながら過ごす時間も心地よく楽しい時間です。”人と会話をする”という温かさがそこにはありました。

 

ホビーショップエース データ

住所:鳥取県米子市角盤町1-72
電話番号:0859-33-4354
営業時間:11:00~19:00
定休日:不定休

 

大康堂薬品米子店

1974年(昭和49年)、島根県松江市津田町に「大康堂薬局」を開設。その後店名を変更し、現在は「大康堂薬品 米子店」として営業しています。

 

大康堂薬品 米子店の店主、大房勝三さんにお話を伺いました。

 

以前は「やよいデパート」の中に入っていたという「大康堂薬品 米子店」。2016年(昭和28年)に「やよいデパート」が閉店した後、現在の場所にお店を開店したのだそう。

 

「やよいデパートの時からのお客さんが、なんとかお店を続けて欲しいと言ってくださったことがきっかけとなり、角盤町でお店を続けて行くことに決めました。

 

歩いて来られる年配の方も多く、一人一人に親身に寄り添う接客を心がけているのだそう。

 

薬局開設50年。長年の経験と豊富な知識のある方に、気軽に相談できるのも魅力です。

 

大康堂薬品 米子店 データ

住所:鳥取県米子市角盤町1-175 安部ビル1F
電話番号:0859-21-5735
営業時間:9:00~19:00
定休日:1月1日、2日、3日

 

トイズキッチンカフェ

やよいデパート米子店の1階にあった喫茶店「トイズキッチンカフェ」の問 朝美さんにもお話を伺いました。

 

問さんは、大学に進学するまでの間、米子市角盤町にある中華料理「桃園」の近くに住んでおられたのだそう。

 

「その頃の角盤町は、洋服屋、計量器屋、散髪屋、写真屋、魚屋、肉屋、化粧品屋、薬屋など個人のお店がたくさんあり、生活できるものがすべて揃いました。」と問さん。

 

「髙島屋や、やよいデパートがオープンした時は、多くの方がずらっと並び、すごいにぎわいでした。」

 

「中学高校当時は、喫茶店などに入ってはいけない時代でしたが、髙島屋だけには入っても良かったので喫茶店や大食堂に食べに行くのが楽しみでしたね。」

 

やよいデパートで日常のお買い物を楽しみ、髙島屋で高級なものを買って、屋上には遊園地もあった時代の、楽しいお話をたくさん聞かせてくださいました。

 

その頃の様子が、目に浮かんでくるようでした。

 

やよいデパート米子店の閉店後は、米子市西倉吉町の笑い庵1階に移転し、営業されています。

 

トイズキッチンカフェ データ

住所:鳥取県米子市西倉吉町57(笑い庵1階)
電話番号:0859-35-5383
営業時間:10:30~15:00 (L.o14:30)
17:00~20:00(L.o19:30)
定休日:木曜日
駐車場:店舗隣

 

新しいお店も!

2022年3月25日にオープン、山陰のおいしいものを取り揃えた 「フードスタジオ カクバン」。

 

2019年にオープンした、自家製麺を使用したラーメン屋「麺処 想」。

 

2019年に、JU米子髙島屋隣にオープンした、建物すべてがマチナカオアシス「GOOD BLESS GARDEN」。

 

「角盤町商店街」は、歩行者や来訪者にとって居心地の良い空間を創出し、次世代に向けて「歩いて楽しい街 米子」をスローガンに新たな街づくりを目指しています。

 

今回の取材を通じて、「角盤町商店街」が、何年経っても多くの人の心に残る存在であることに感銘を受けました。これから繋いでいく、次世代の方にも愛される場所でありますように。

 

(データ・写真など上記情報は記事作成時点のものです。変更ある場合がありますので参考程度にお願いします。)

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