鳥取県出身の画家「小早川秋聲」が再評価!全国的に人気に!?加島美術で回顧展「小早川秋聲ー無限のひろがりと寂けさとー」
東京・京橋の加島美術で開催されているのが、鳥取県生まれの日本画家・小早川秋聲の回顧展「小早川秋聲ー無限のひろがりと寂けさとー」です。会期は8月31日〜9月16日。
関東では関東初となる回顧展で、その静かな作品が再評価されています。
小早川秋聲とは
小早川 秋聲(こばやかわ しゅうせい)は1885年(明治18年)日野郡日野町黒坂生まれ。
若いころから海外に出かけることも多く、その作風は当時の日本でもかなり珍しいものだったそうです。
その後従軍画家として戦地に派遣され、戦争画を多く描きました。軍から依頼があったのにも関わらず、勇ましい日本兵を書くのではなく、作品「國之楯」に代表されるような静かな戦争を描いたため、依頼した陸軍から受け取りを拒否されたというエピソードがあるそうです。
小早川秋聲ー無限のひろがりと寂けさとー
今回加島美術で開催されるのは、関東圏初の小早川秋聲の企画展で、鳥取県にある作品も数多く展示されています。
目玉の作品の1つ「國之楯」は、日南町美術館に所蔵され、あのジブリの高畑勲監督が
「いまもなお、生き残った者としての私たちを、そしてその子孫としての私たちを震撼させ続けている」
(高畑勲『一枚の絵から/日本編』株式会社岩波書店2009年11月27日初版より引用)
と感動するほどの作品です。
その他にも風景画や海外の洋行が生かされた作品など約40点が展示されています。
加島美術HP:https://www.kashima-arts.co.jp/
鳥取県に数多く所蔵されている
小早川秋聲の作品は、日南町美術館、米子市美術館、山陰歴史館、鳥取県立博物館、渡辺美術館などで収蔵があります。
僕も地元美術館で見たことありますが、静謐な作品に心が奪われます。
東京で個展が開催されたことにより、アートファンを中心に再評価の声が高まっています。もしかすると、人気が高まるかもしれません。加島美術に行って作品を楽しんでみてください。
また鳥取県在住の方は、近所の美術館でも展示されている場合があります。チェックしてみてください。
(上記の情報は記事作成時点のものです)
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