鳥取での暮らし『この会社で地域を元気に!チャレンジするのが私らしさ』[鳥取県移住インタビュー]
鳥取県移住者インタビュー。
「チャレンジするのが自分らしさ」と笑顔で語る遠藤みさとさんは、鳥取生まれの25歳。
2021年9月に大阪から鳥取にUターンされ、2022年8月にどぶろくづくりと販売を行う会社「どぶろく上代(かみだい)」の社長として正式に就任されました。
遠藤さんの眩しい笑顔と軽やかな行動力の秘訣は?鳥取の魅力についても伺ってきました。
移住インタビューはこちら↓
鳥取での暮らし『この会社で地域を元気に!チャレンジするのが私らしさ』[鳥取県移住インタビュー]
鳥取での暮らし『山陰を世界のビール観光の聖地にする』[鳥取県移住インタビュー]
鳥取での暮らし『人間関係がストレスフリーになっているのはプライスレス』[鳥取県移住インタビュー]
移住者も住民も暮らしやすい南部町「NPO法人なんぶ里山デザイン機構」さんにお話を伺いました
鳥取での暮らし『自分が何を大切にして生きていたいのか?』[鳥取県移住インタビュー]
「今の生活を変えたい」「鳥取で暮らしてみたい」誰でもウェルカム!相談のスペシャリスト「移住コーディネーター」のおしごと
“この会社があるから!”地域を元気にできる存在に
どぶろく上代のどぶろくは、鳥取県伯耆町のお米「五百万石」を原料につくられる、スッキリ辛口の味わいが魅力のお酒。2013年には日本一のどぶろくになった実力です。
ところが、どぶろく上代は杜氏や経営陣の高齢化によって廃業の危機に。
2021年9月にUターンしていた遠藤さんは、2021年の暮れに会社廃業の知らせを受け、2022年1月にはどぶろく上代の新社長として名乗りを上げて会社の承継が決まりました。
ーーーすごい行動力ですね!どのような思いで決断されたのですか?
「子どもの頃から家族でどぶろく上代の田植えに参加してきました。地元の人や全国のファンにも愛されている味を引き継ぎたいという思いが強かったです。
でももっと言えば、どぶろくそのものよりも、地域を元気にしたいんです!この会社があってよかったと思ってもらえるような、地域を元気にできる会社でありたいんです」
さらに遠藤さんはこうもお話してくれました。
「鳥取は事業を継ぐ人がいない県ナンバーワンでもあります。そんななかでも、40歳や50歳の方が承継したり起業をするのはやはり普通だと思うんですよ。
でも若い方がそれをすることって少ないですよね。なので25歳の私が承継することで背中を見せたいんです。
これは会社としてというよりも“いち遠藤みさと”としてです」
社長、どぶろくだけでなく、1人の人間“遠藤みさと”さんとして見せる背中が、肩書き。かっこいいです。
遠藤さんは鳥取の未来をどんなふうに思い描いているのか気になって聞いてみました!
ないならつくる!競争ではなく共存を
ーーー遠藤さんは今、鳥取県の未来がどうなったらいいなと思いますか?
「人の少ない鳥取県で大切なのは競争よりも共存だと思います。またそもそも鳥取は競合が少なく、やりたいようにできるという面もあります。
ないものは多いけれど、つくればいいんですよね。
そうしてできた鳥取の点と点をつないで線にしていければ、鳥取はもっと盛り上がっていくのではと考えています」
大学3年生の夏休みに、米子市で40日間限定のタピオカショップを開いたことのある遠藤さん。
その時に多くの人に応援された経験を持つ遠藤さんならではの、素敵なプランもお話してくれました。
「私は人の夢を全力で応援したいと思っているんです。鳥取をチャレンジができる場所にしたいんですよ。
大学生の頃からずっと、週変わりでお店を出したり、1日店長ができたり、料理教室ができるようなレンタルキッチンをつくりたいと思っているんです。
高校生や大学生、出産や育児でキャリアを中断した女性など、いろんな方が挑戦し、夢の実現を目指せる場所をつくりたいですね」
笑顔は最高のメイク!自分を褒めて、誰かのせいにはしない
遠藤さんの言葉はとってもパワフル。でもその雰囲気には全く力み(りきみ)がなくて、ふんわり優しい。極めつけは、とってもキュートな笑顔!
ーーー遠藤さんの大切にされてることって、なんですか?
「笑顔ですね。座右の銘はマリリン・モンローの“笑顔は女の子ができる最高のメイク”という言葉です。
あとは、やりたいことはやるということも大切にしています。好奇心旺盛で、考えるより先に体が動くタイプなんです。
人と違うことがしたいという気持ちもありますね。時間やお金に縛られず、動き続けたいです。今やらないでいつやる?って感じですね」
ーーー社長という立場で、きっと葛藤されることや悩まれることもたくさんありますよね。そういったときはどうされていますか?
「あります!たとえば相手が思ったように動いてくれない時、相手が悪いなど相手にベクトルを向けず、自分が相手をそうさせてしまった、だったら自分はどうするのか?と必ず自分にベクトルを向けます。
その分、毎日自分を褒めることもとても大切にしています。また、溜めておけないタイプなので、全部すぐに相談しちゃいますね」
遠藤さんの最高の笑顔と行動力のヒントは、正直で素直で真っ直ぐな飾らない人柄なのかもしれません。
どぶろく上代の今後と鳥取の魅力
最後に、どぶろく上代の今後と鳥取の魅力について伺いました。
「まずは地元の方に愛される企業になること。でも『どぶろくの認知度は低いんですよね。』まずは知ってもらうためにも、伯耆町を盛り上げるためにも、上代の酒蔵に隣接する廃校でカフェを開き人を集めたい」
カフェでは鳥取県産の果物や食材を使う予定だが、地産地消を強調したくはないという遠藤さん。
「おしゃれで美味しかったら人は集まるんですよね。たとえばそのなかで自然に“このジャム美味しい!江府町のブルーベリーなんだ、ブルーベリー狩り行ってみたいな”というふうにつながっていったら嬉しい」
カフェは自分でつくったり焼いたりできる体験型のスタイルで、鳥取の余った美味しい果物と上代の甘酒でつくったシェイクも提供して…とアイディアは尽きない。
どぶろく上代では酒蔵見学や試飲会も行っていて、個人でも問い合せれば可能とのこと。
田植え体験やスタンプラリーなど、今後さらに楽しみも増えていく予定!
「鳥取の魅力は、自然豊かで四季がはっきりしていて、食材そのものや水が美味しくごはんがとっても美味しいところ、電車がなくて空気がゆっくり、ストレスフリーなところ…沢山あります!
あとは人があたたかく、受け入れ力や応援力の高いところですね。なんでもチャレンジしやすい環境があります」
遠藤さんのインタビューを終えて、鳥取はこれからもっと素敵な場所になる!そう思えました。
遠藤さんは自分の背中を見せつつ、人を応援できる、とても明るくあたたかな方でした。
勝たなくていい、競争しなくていい。それぞれの人が素材や持ち味を生かし合って応援し合い、自分なりの夢を実現できれば、それがどんなにささやかなものでも・見たことも聞いたこともないものでも、とっても幸せなこと。
鳥取はそれが実現しやすい場所なのかも!それが今後鳥取の大きな魅力のひとつになるのでは、とワクワクします。
遠藤さんの移住スケジュール
1997年生まれ。
2016年 19歳まで鳥取で過ごしたあと、大阪の大学へ。
2019年 大学3年生の夏休みに、米子市で40日間限定のタピオカショップを開く。
2020年 大学4年生の冬、マルタ共和国へ英語留学。
2021年 大学を卒業し、大阪のコンサル会社に就職。
2021年9月 鳥取にUターン。
2021年末頃 どぶろく上代の廃業の危機を知る。
2022年1月 どぶろく上代の承継に手を挙げ、承継が決まる。
2022年8月 株主総会で正式に社長に就任。
移住インタビューはこちら↓
鳥取での暮らし『この会社で地域を元気に!チャレンジするのが私らしさ』[鳥取県移住インタビュー]
鳥取での暮らし『山陰を世界のビール観光の聖地にする』[鳥取県移住インタビュー]
鳥取での暮らし『人間関係がストレスフリーになっているのはプライスレス』[鳥取県移住インタビュー]
移住者も住民も暮らしやすい南部町「NPO法人なんぶ里山デザイン機構」さんにお話を伺いました
鳥取での暮らし『自分が何を大切にして生きていたいのか?』[鳥取県移住インタビュー]
「今の生活を変えたい」「鳥取で暮らしてみたい」誰でもウェルカム!相談のスペシャリスト「移住コーディネーター」のおしごと
とっとり移住定住ポータルサイト 鳥取来楽暮(とっとりコラボ)
移住を検討している方や、鳥取に帰りたい方などに向けて、移住について書かれたサイトが「とっとり移住定住ポータルサイト 鳥取来楽暮」です。
ホームページアドレスはこちら→ https://furusato.tori-info.co.jp/iju/
鳥取の魅力、県内の場所について、移住の流れ、仕事住まい、支援制度、相談窓口、移住イベント情報など、移住のことならなんでも載っているサイトです。
移住を検討している人だけでなく、鳥取が好きな人が見ても楽しいホームページになっています。チェックしてみて下さい。
(データ・写真など上記情報は記事作成時点のものです。変更ある場合がありますので参考程度にお願いします。)