「パンやドリンクを片手に、三朝町のスポットを巡ってもらえたら嬉しいですね。」
そう話してくださったのは、2024年12月に鳥取県東伯郡三朝町の温泉街に新しくオープンしたパン&スイーツのお店「en misasa」の店主中川有希さん。
生まれも育ちも神戸で、それまで一度も引っ越しをした事がなかったという有希さんは、湯梨浜町出身のご主人との結婚を機に鳥取県への移住を決意したのだそう。
鳥取県へ移住した後の暮らしの様子や三朝町への思い、おすすめの場所などについてお話を伺ってきました。
これまで経験のなかった飲食業への新たな挑戦に、楽しみながら向かっていく姿が印象的でした。
ぜひご覧ください。
鳥取県での暮らし
生まれも育ちも神戸で、それまで一度も引っ越しをした事がなかったという有希さん。湯梨浜町出身のご主人との結婚を機に、鳥取県への移住を決意しました。
「夫とは、関西で働いていた時に出会い、結婚前から何度か鳥取県を訪れるうちに、豊かな自然や食べ物に惹かれていきました。」
それまで鳥取県を訪れたことがなかった有希さんにとって”鳥取県は何もない場所”というイメージだったのだそう。しかし、鳥取県を知っていく中で印象は変わったといいます。
神戸に住んでいた頃は、ブライダル企業に勤務し、婚礼衣装店にて接客や事務の仕事をしていたという有希さん。
「通勤の際の満員電車や人混みが苦手でしたが、鳥取県に移住をしてきて、そのストレスから解放され、今はストレスフリーです。」とにっこり。
「神戸に住んでいる時は、休みの日は買い物に出かけたり、カフェ巡りをしたり、テーマパークに行ったりしていましたが、移住後は主人の趣味である釣りに一緒に出かけたり、山に山菜を取りに出かけたりと自然を満喫しています。」
と、現在の暮らしを楽しんでいるようです。
「知り合いが誰もいない土地に引っ越し、初めは不安もありましたが、ご近所の方や色々なタイミングで出会った方々に親切にしていただき、生活ができています。」
有希さんが鳥取県で暮らすようになって2年。周りの方々に支えられていることに日々感謝しながら、暮らしている様子が伝わってきました。
en misasa
2024年12月、パン屋のない三朝町にオープンした、ベーカリー&スイーツ店「en misasa」は、有希さんと、三朝町の住民の方達の思いが詰まったお店です。店名に使用されている”en”にはご縁という意味が込められています。
移住してしばらくした頃、三朝温泉旅館協同組合で働いているご主人を通じて「食べ歩きが出来るお店が少ないことや、三朝町に来てくれた方の滞在時間が短いこと」など、現在の三朝町の課題を知った有希さんは、開業を決意。パティシエのご主人と経営や商品の試作を重ねていきました。
そして2024年12月、三朝温泉観光案内所から徒歩1分ほどの場所にある楽寿夢庵内にお店をオープン。
オープン日は、開店を待ちわびていた住民の方や、観光客の方が列を作り、1時間ほどで商品が完売してしまったそうです。
温泉街の新しいスポットとして、注目されています。
三朝町への思い
「三朝の良さはなんと言っても、三朝温泉です。」と有希さん。
三朝温泉は、世界有数のラドンの含有量を誇り、三たび朝を迎えると元気になると言われています。三徳川に沿って旅館街の町並みが続き、どこか懐かしい昔ながらの雰囲気が漂います。風情のある架橋もあり、ぶらりと散策するのもおすすめの湯の町です。
これまでに何度か温泉を利用しているという有希さんは
「温泉に入るとお肌がスベスベになります。 また、微量の放射線が出ているので三朝にいるだけで健康にもなれそうな気がします。」
そして、「三朝の春は、三徳川沿いに桜が咲き、とても綺麗です。 夏は一定の期間に花火が打ち上がり、とても間近で見れるのでとても迫力があります。」
「秋は、紅葉がとても綺麗です。 冬は、寒いですが雪が積もった時に三朝橋から見る雪景色がとても綺麗ですよ。」と、四季折々に移り変わる三朝の景色の美しさを教えてくださいました。
有希さんに今後やりたいことについて伺うと
「三徳山投入堂に登山をして参拝してみたいと思っています。ずっと行きたいと思っているのですが、なかなか機会がなく行けていないので行ってみたいです。」
三徳山投入堂は、垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた建築物で、国宝に指定されています。三徳山のふもとにある三徳山三佛寺から投入堂までは、途中鎖伝いの箇所もある急な登山道となっているようですが、私も挑戦してみたいことのひとつです。
また、三朝町には「足湯 かじかの湯」、「河原の湯」などの足湯もいくつか点在しています。
「パンやドリンクを片手に、三朝町のスポットを巡ってもらえたら嬉しいですね。」と有希さん。
お店には食べ歩きにぴったりの商品や、
三朝の風景をバックに写真撮影したくなるような商品もあります。
「今後はモーニングメニューや、新作スイーツなども展開していく予定です。」と有希さん。
有希さんの挑戦は、まだ始まったばかり。「en misasa」のこれからの発展が楽しみです。
お話を伺っていく中で、これまで以上に三朝町に興味が湧き、ワクワクした気持ちになりました。
興味のある方は、ぜひ三朝町のある鳥取県に遊びに来てくださいね。待っています。
移住年表
2022年11月 結婚を機に鳥取県に移住
2023年4月 リモートワークにて業務用和洋菓子の卸売会社にて勤務開始
2024年1月頃 三朝温泉街にて開業の検討を開始
2024年3月 前職を退職
2024年4月本格的に開業準備を開始
2024年6月 株式会社couche設立
2024年10月 店舗工事開始
2024年12月16日「en misasa」オープン
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