映画の自主上映会をやって分かったこと。赤字の収支、反省点、改善点。
こんにちは、鳥取マガジン(Facebook、Twitter、Instagram)です
映画の上映会から一ヵ月経過しましたので、反省点と映画の収支をまとめました。
初めてこういうイベントを主催したので、うまくいかないことばかりでしたが、なんとか上映会が終わりました。今はホッとしています。
来ていただいた方、声をかけていただいた方、どこか心にとどめてくれた方、本当にありがとうございました。みなさんのおかげで無事に終わることができました。感謝です。
私(編集長トマル)が参加したのは「いのちと暮らしの映画祭(Facebookはこちら)」という映画祭。映画館のない場所に上質な映画をもってくるイベントです。鳥取県西部地方を中心に映画の上映会が開かれました。
今回は鳥取県米子市担当として、映画の選定、米子会場の運営などをさせていただきました。
その中でたくさんの失敗をしました。今後映画の上映会をしたい人のために、参考になればと思い失敗とその改善点を書きます。
①大切なのはコンテンツ!
映画上映会で大切なのは、「どんな映画を上映するか?」です。なにを当たり前なことを。って思われるかもしれませんが、
「上映会がある→映画を決める」という流れだと、見せたい映画があるわけではなく、なんとなく予算にあった映画を決めるという流れになります。
そうなると「見せたい」と強い意志がないまま上映会が進んでいきます。人に薦める時に自分が納得できないコンテンツだと良さが伝わらないです。自分が本気で薦めたい作品であれば、宣伝に力をいれることができます。
自分が納得する作品を選ぶ。それが1番大切なことです。
上映したい映画ができたら、配給会社等に電話・メールなどで連絡してみてください。上映可否や金額などを、教えてくれます。上映するかしないかは置いといて、気軽にどんどん連絡すると良いです。借りることができる作品、高くて無理な作品。無理だと思っていたら意外と借りることができる作品など、意外な回答があるかもしれません。
今回米子会場で上映した映画は「ふたりの桃源郷」という作品です。これは実際自分が見て感動した作品で素晴らしい映画でした。コンテンツは最高のものを上映することができたと思っています。
②宣伝は早めに。
今回、集客がうまくいかず、宣伝をもっとしっかりやれば良かったと反省しています。上映会の10日前に予約が2枚しかなく!?その事実を認識してからかなり焦りました。
が、時にすでに遅く。そこからの告知では時機を失する結果となってしまいました。
宣伝の方法はいくつかありますが、「チラシを置く」「知り合いに直接連絡する」「ネットを使って告知する」など。
これらをもっと「早く」がんばる必要がありました。
③知り合い、もしくは団体ごと、お願いする。
小さい上映会だと、知り合いに薦めることが一番確実に集客できます。映画を面白いと思ってくれであろう友だちを中心に、直接声をかけてみます。
今回の映画は万人にお勧めするというより、この映画を通して、何かしら考えるきっかけにしてほしかったので、考えていただけそうな方を中心に声をかけました。
僕は知り合い友だちが多い方ではないので(少ない)、なかなか声をかけられなくて苦労しました。
別の会場の上映会でうまくいったのが、老人会の方が団体で来ていただいたことです。試写会などを設け、団体・グループの代表者の方に声をかければ、直接多くの人にイベントについて伝わります。
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④場所代と映画レンタル代の合計が基本的な支出
映画上映会の主な支出は場所代と映画レンタル料の合計です。
映画レンタル料は、映画によってまったく違いますが、大作等の映画を除けば、5万円~10万円くらいに収まるものが多いと感じました。
場所代は、様々です。公民館などが使用できれば安くなるかもしれません。大きい会場だとそれなりの値段がします。大きい会場だと、会場費とは別にスクリーン費・上映機器が別料金になっている場合もありますので、注意が必要です。
人気の会場は1年以上前からスケジュールが決まっている所もあります。良いところがあれば早めに施設に相談することをお勧めします。
今回米子の開催にあたっては、会場費が予算オーバーしてしまったので反省しています。もっとリーズナブルなところにすればよかったです。
映画「ふたりの桃源郷」上映会 米子の収支
米子での映画上映単体での収支は
収入 入場料 77400円
支出 ガイナックスシアター会場費 46548円
映画レンタル料 66500円
支出合計 113048円
合計 -35648円
その他全体でチラシ代、消耗品費、通信費などがかかっています。
単体では約35000円の赤字でした。他の会場分も合わせて、最終的な金額を出します。自腹を切るのは免れません。
会場費について、僕が認識していた金額から1万円も高くなってしまいました。途中よく確認しないまま話を進めてしまい、最初聞いていた金額と違っていました。きちんと話をして確認してから会場レンタルすればよかったと反省しています。
収入の目標は10万円でしたので、収入についても目標に足りませんでした。
感想
反省会でも「米子ではもっと人を集められたのではないか」という耳の痛い意見も出て、自分の力不足と努力不足に落ち込んでいます。
納得の映画を、早めに足を使ってチラシをまき、早めに知り合い・団体に声をかけるのが、映画上映会で大切なことです。
採算度外視なら、宣伝は力をいれなくても問題ありません。実際多くの映画上映会は採算度外視です。しかしなんとか赤字がでないようにするためには、努力が必要です。
自分がおすすめする映画を上映して、多くの方に喜んでもらえるのは、とてもうれしいことでした。(友人・知り合いが少ない人は)大変ですが、うれしいこともたくさんあります。
映画って良いものです。この楽しみをみんなに伝えたい!そんな気持ちのある方は、是非映画上映会をしてみてください。
当日きてくださった方には本当に感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました。