東京都六本木にある出雲大社分祀
出雲大社は島根県にあります。因幡の白兎のお話でおなじみの”だいこくさま”と慕われる、大国主大神様をお祭りしています。
出雲大社は、神無月とよばれる11月(旧暦10月)には神々がミーティングをする特別なところです。
東京でも拝めるところがあるという事でいってみましたよ。
出雲大社東京分祠
六本木の路地をはいったところにあります。
出雲大社東京分祠は、明治11年1月11日、出雲大社八十代宮司で出雲大社教の初代管長である千家尊福公が、東京及び東日本の御神徳宣布のため、千代田区神田にある神田神社社務所内に、東京出張所を設けたのに始まります。
現在の鉄筋コンクリート造りの神殿は昭和55年12月4日に改築されたものです。
出雲大社東京分祠の中へ
街の中にこじんまりとありますが、ここだけ凛とした雰囲気を感じました。
階段の下で、一礼してはみなさん昇っていき、参拝がすむとやはり一礼して立ち去る姿を多く見かけました。
足元の不安な方は向かって右手にエレベーターがあります。
階段を登り切ると左手に手水舎があります。
作法も書いてあるので安心です。
その左手には、祓社(はらいのやしろ)があります。
神殿参拝前に清めるところとのこと。
「清めたまえ、祓いたまえ」と3度唱えます。
そして、拝殿へお参りです。
他の神社と違い、出雲大社の拝礼作法は以下です。
二礼 四拍手 一礼
心中祈念「幸魂 奇魂 守り給い 幸え給え (さきみたま くしみたま まもりたまい さきはえたまえ)」
二礼 四拍手 一礼
なぜ、四拍手なのか?
”一般神社で二拍手に統一されたのは、明治初期に神社祭式が統一されてからのことで、それ以前は神社によってまちまちでした。
……明治以前の伝統的な祭式では、社格の高さや祭事の重さによって、拍手の数をかえていたと推察されるのです。”
(出雲大社東京分祠 皆さまからの質問から)
神在祭
旧暦10月10日、出雲の稲佐浜に八百万の神々が出雲の地へお集いになり、収穫、出産や帰幽など多岐にわたって神議りが行われます。
そうした議事のひとつに縁結びがあると信じられています。
出雲大社では神在祭として、平成30年は下記の日程で様々なお祭りが行われます。
11月17日(金)~11月24日(土)
神迎の御砂
島根県まで参拝がかなわない方の為に、出雲大社東京分祠では神在祭の期間中、「神迎の御砂」をいただくことが出来ます。
わたしも一つ求めてみました。
使い方を聞くとお清めだそうです。
・神棚や高い所におまつりする(盛砂もいいそうです)
・玄関、ベランダのお清め
・庭にまくなど敷地のお清め
・外出時に携帯
島根県の出雲大社での販売はないとのことでした。
無くなり次第終了だそうです。
気になる方はお早めに参拝に行ってください。
島根県の出雲大社では「御砂」は自分で持ち帰ることができます。
”瑞垣の外、御本殿後方の八雲山裾に鎮座の「素鵞社(そがのやしろ)」です。この御社殿の床縁下の御砂をいただき帰って御守としたり、また屋敷の土地、あるいは田畑に撒き清めて神様のご加護をいただくという信仰が古くからあります。
これは、ただいただいて帰るだけではいけません。まず、日本海に臨む稲佐の浜(出雲大社より西へ約800メートル)の浜辺の砂を掻き採って素鵞社をお参りし、稲佐の浜で搔き採ってきたその砂を床縁下に置き供え、そして、従来からある御砂をいただいて帰るというものです。”
(出雲大社 よくある質問より)
東京分祠で販売の「御砂」はこの稲佐の浜へいき、砂を掻き採り床縁下に置き供え、そして、従来からある御砂をいただいて帰ったものです。
出雲大社は縁結びのスポットとして有名です。
縁とは男女、友人、良運全てのことを指し、幸福は良い縁を得て、多くの人々と共に幸せに生活すること。
人々の“しあわせ”の御縁を結ぶ会議「神議(かみはかり)」の神在祭の時期にお参りをしてみるのもいいですね。
(宮司さんが書いているというコラムが興味深いです)
参拝時間 午前9時~午後5時
住所 〒106-0032 東京都港区六本木7丁目18−5
電話 03-3401-9301
<地下鉄 六本木駅>
・東京メトロ日比谷線
(2番出口、明治屋の前よりファミリーマートの角を右折、徒歩約1分)
・都営地下鉄大江戸線
(7番出口、西公園の前を通り突き当たりを右折、徒歩約3分)
<バス 渋谷駅>
・都01新橋駅行きバス六本木停留所下車
<車>
・首都高速環状線飯倉ランプ出口
駐車場は2台あり
つのださちこ
東京の住宅会社やインテリアの会社で勤務した後米子に移り、現在はフリーで、インテリアや整理収納のコンサルタントとして活動中。子育てママとして奮闘中。女性目線、ママ目線での仕事ぶりは多くの方から評価を得る。